るあしーです。

るあるあめっくの備忘録。

TOEFL iBTを受けた話。

るあしーです。

TOEFL iBTを受けてきました。

 

 

1.きっかけ

 東大には「Go Global Gateway」なるプログラムが存在します*1グローバル化の叫ばれる昨今、このようなプログラムができるのはごく自然ですし、内容自体も悪くないものが並んでいるような気がするのですが、怠惰な僕は殆ど参加できていません。

 そんな僕でも、いや人間ならだれでも心惹かれる、非常に分かり易く見返りも大きい企画があるとき出されました。曰く、TOEFL iBTもしくはIELTSの受験料をほぼ全額支援する、と。

 ご存じの通りこれら二つのテストは頭のおかしい 法外な高い金額を要求してきます。今のレートなら¥26,000ほどでしょうか。たいして英語力に自信のない中こんな大金を自己負担して受験するほど僕も頭が弱くはありません。しかし他人の払う金なら話は別です。即座に申し込みをして、受験日は夏休みの終わり際、9/22(日)に設定。

 受けるからには、と僕にしては珍しくやる気を出し*2て対策することに。どんなことをしたのかは下に。

2.前日まで

何やったっけな。思い出せる限りで書いてみる。

・単語帳

 まずは単語から補強しよう、という安易な発想。受験期に使っていた単語帳はDUOだったのですが、あの例文形式の大ファンの僕は他の形式で学ぶことが出来なくなってしまいました。そんなわけで本屋で数時間かけて漁った挙句に「最強の英単語 Vol.3」を購入しました。

 この単語帳ですが、3000単語中の半分はDUOと同じ形式なので、他に比べるとマシかなぁという第一印象。実際にやってみると、やはりこの形式がハマる。最初の500単語はサクサク進む。次の500単語は一般的な感じの単語帳だったのだけれども、ここでやる気が潰え結局この辺で挫折。これ例文の部分だけで進めたほうがよかったかもなぁ。

・DMM英会話

 Speakingをやるにはこれだろなぁという発想から。結局1回しかやってないや。

 1回やった感想だけれども、なかなか楽しかった。普段英語を使わない分、英語で話すというのはかなり新鮮な体験で、たまにやるなら良いかなぁという感じだった。

・Audible

 AmazonにはAudibleというサービスがあります。有名な本を「読む」のではなく「聞く」ことで楽しもうという趣旨。正直僕はなんでわざわざ速度も自由度も制限される音の形式で本を摂取しなくちゃならないんだと初め小馬鹿ににしていたのですが、ふと気付く、これ洋書ならリスニングの練習になるのでは?と。

 ちょうど無料で試せるキャンペーン中だったので、さっそく契約。何を聞こうか、いろいろ考えたけれども、少なくとも僕は初見の文章を音声だけで理解できる自信が殆どない。そうすると既読の本に限られ、その時自然と思い浮かんだのはR.P.Feynman氏の「Surely You're Joking, Mr.Feynman!」。高校時代に読んだことがあり、短編集だから気軽に聞ける、内容も面白い、これしかない!と即購入。

 少しやってみた感想だけれども、これ滅茶苦茶面白い。リスニング教材として極めて優秀なように感じた。僕の好きな話は、Feynman氏が日本に来た"Would you solve the Dirac Equation?"と、マンハッタン計画時代の”Los Alamos from below”。"Lucky Numbers"も面白いけれども、口頭で数式を言われても流石に再現しきれなくて難しかった。

Podcast

 ラジオみたいな番組がいくつもあって、英語に耳を慣らすにはとても良い。僕はHapa英会話を主に使ってたけれども、それなりに役に立ったようには思う。他にも教材は沢山あるので、自分の好きな番組を探すと良さそう。

TOEFL模試

 公式で販売している"TOEFL practice online"と、旺文社から出ていた「TOEFL iBT テスト本番模試」を購入。TOEFL iBTテストは2019年の8月から形式が若干変更になったのですが、旺文社の方はそれにまだ対応していなかったので、前者の方は新形式を理解する目的とSpeaking&Writingの採点の為に利用しました。

 旺文社のはまあ悪くはなさそう。コスパはなかなかだと思う。

 TOEFL practice onlineの方だけれども、SpeakingとWritingは人による採点をしてくれるのだと僕はすっかり勘違いしていました。実際には機械による採点で、正直精度がどうなのかよく分からない。あとテストを受けている間ずっと1分おきにPCのエラー音が鳴り響いていて、僕のPCが悪いのかTOEFL側が悪いのか良く分からないけどともかくextremely irritatingでした。僕がここまで苛立ちを募らせたのは随分と久々のこと。

 

・結局なにをすればよいのか?

 体感ですが、TOEFLの試験はそこまで語彙力を要求されないように思います。Readingの問題の中に単語の意味を答えさせるものが殆どでした。単語帳をやるのが悪いこととは言いませんが、ことTOEFLの対策においては僕みたいに1か月前から始めるような愚かなことはする必要が無いように思います。

 それよりもSpeakingを練習すべきだったように感じます。大学受験を乗り越えた日本人ならたぶんReadingListeningWritingはいうてそこまでひどくはならないと思うんですよ。Speakingが一番環境も揃いにくいし、なにより内容が難しい。文脈を正しく把握しているかを問うもの、意見を簡潔に論理的に述べるものが多いので、例え日本語であったとしても訓練が必要です。普段から自分の意見を筋道立てて話す練習をしましょう。がんばろうね。

 

3.当日

 前日は早寝をしましょうね。日付の変わる頃までniconicoを見ているような悪い大人になってはいけませんよ。

 そんなわけで7:20に起床。テスト開始時刻は10:00ですが、30分前には遅くとも着いておけというお達しが届いており、会場までの所要時間も考えると8:45くらいには家を出たほうが良かった(過去形)。なので、朝ごはんはパックのお米にレトルト食品、珈琲は事前に用意した水出しのものをちゃっちゃと食べる。おぉーっと、ここでるあしー選手、niconicoを開いたぁ!時間の無いなかで実況動画見始めて大丈夫かぁー!?大丈夫じゃなかった。家を出たのは9:10くらいだったかな。

 

 ところで、TOEFLの持ち物は少し面倒。

 まず身分証が必須なのだけれども、これは比較的しっかりしたやつでないとならない。僕はパスポートを使ったし、恐らくこれが一般的。応募フォームにもパスポートの番号を書く部分があったし、これパスポート持ってない人には厳しいよなぁ。免許証でもいけそうな雰囲気があったけれどもよく分からない。

 次に予約番号。散々メールでも送られてくるし公式サイトでも確認できるので、それを印刷するなりメモするなりした方がよさげ。

 最低限必要なのはこのくらい*3。公式サイトには「テスト前日にMy TOEFL Homeの「Upcoming Tests/今後のテスト」で確認した内容を印刷したもの」が持ち物として書いてあるのだけれども、正直これは無くても良さそう。大体の情報はメールにあるしね。でも他の会場でもそうなのかは分からないし、持ち物に書いてある以上念のため持って行くのが良いと思う。僕の場合、これを印刷しようとしたらメンテ中でどうしようもなくなっちゃったんだよね。それも遅刻の一因かな。

 ちなみにTOEFLの登録情報とかは、前日の午後10時までに確認するようしつこく通達が来ます。僕は確認しませんでした。いや絶対確認したほうが良いと思う。朝メンテやっててパニックになっちゃったもん。面倒だと思っても、事前に何度か来るメールの指示には従いましょう。

 

 電車を乗り継ぎ会場を間違え(場所は事前に確認しよう!分かりづらいよ!)爆走し、9:45くらいに会場へ。受付の人は優しく「まだ大丈夫ですよ」と声をかけてくれた、とてもやさしく言ってくれたけれども本心かどうかは分からない。良い子のみんなは余裕をもって会場に到着しようね。

 受付ではまず身分証(パスポート)を提示し、のち予約番号を照会します。すぐ終わるけれども、事前に取り出しやすいところにしまっておくと良さそう。

 会場に入る前の部屋に通され、同意書書いたり身分確認したり。爆走したせいで汗が滴ってめちゃくちゃ居心地悪かった。

 僕は最後から3番目くらいだったのだけれども、実際に試験会場に入るまでに相当時間がかかります。11時近くまで待たされたと思う。その間は本(The picture of Dorian Gray)を読んだりAudibleを聞いたり寝たり水分補給したり。結構退屈だったので、この時間の過ごし方を考えておくと良さそう*4

 

 さて、ようやく名前が呼ばれ、廊下へ向かいます。ここでスマートフォンは電源を切る。ポケットの確認、手首足首の確認を終え、これまた少し待つ。この待ち時間では何もできなかったから暇だったな。

 いよいよ試験会場へ入ります。うおぉ、PCが並んでる。

 入口付近の椅子に座るように言われ、身分証の確認、写真撮影、録音。録音に関してだけれども、スクリプトは事前にメールが来るし当日も読めるので、適当に読むと良いと思う。ただし他の人がReadingやListeningをやっている中で読むので、結構やりづらい。

 その後、金属探知機による検査を通り抜け、ようやく受験する座席へ。それぞれの机は仕切られていたけれども、正直見ようと思えば見てしまえるくらいにはガバかった。少し机に身を乗り出すくらいにして座れば、集中も切れないし不正の心配もされないし良いと思う。

 あとは紙と鉛筆を受け取り、係員の指示に従って適当にホーンくらいの感じで進めばReadingとListeningが終わります。Listening始めるときくらいで他の人がSpeakingを始めていたけれども、そんなに気にはならなかった。むしろ彼らの声聞いちゃったら堂々としたカンニングだなぁとか思いながら必死に頭から排除してた。どうせListeningに集中するからへーきへーき。

 

 さて、Listeningが終わったあとが曲者。ListeningとSpeakingの間には10分間の休憩が用意されています。タイマーが表示されてから、手を上げて係員を呼ぶと、パスポート、飲み物、食べ物の3点のみの持ち出しを許され会場の外に出られます。ちなみに僕はこのときに手元の紙に「鉛筆と紙を交換してくださーい!」って書いておいたら休憩後に交換をスムーズに行えました、真似すると良いと思います。

 僕はおつむの弱いことに食べ物を持ってきていなかったので、飲み物とパスポートだけ持ち部屋の外へ。トイレに行ったり体操したりして金属探知機検査を受け、試験会場へ戻る。正直お腹が減って辛かったので、ぜひカロリーメイトのような食べ物は持っていくべきだと思う。

 

 その後はSpeakingから始まります。受験記をわざわざ書くような人はそれなりに英語の対策をしている人が大半なので、そんなものを殆どしてこなかった僕からそのような人向けに重要な点をここに書き記しておくと、Speakingは羞恥心との戦いです。先ほども言ったようにListeningとかの間には他の人のSpeakingが聞こえてくるわけです。ということは、僕がSpeakingをしている間は他の人はWritingをやっており、従って皆の静かななか大声でボロボロの英語を話さなくてはならなくなります。変にプライドだけのある僕のような人は普段の5割増で緊張するので、気を付けてください*5

  それさえ乗り越えればWritingは適当にやればなんとかなるでしょ。おわり。

 

4.終わって

・確認事項はお早めに

 前日の22時までに登録情報の確認&印刷、当日の持ち物確認、その他準備は面倒でもちゃんとしておくべきだと思った。特に今回は当日に公式サイトがメンテナンス中だったのでサイトが確認できず、最悪の場合を想定してしまってけっこう冷や汗が流れた。

・食事

 10時に開始で3時間のテスト、僕みたいに少し遅れていけば11時に開始のテスト、当然お腹は空くわけです。持って行けば少しはあの空腹感が誤魔化せたのかなぁと考えると少し後悔してます。

 ただ、公式サイトとか見てても「持ち物は減らしてください」オーラを出しているし、食事についての情報があまり得られなかったので、その辺の情報周知はちゃんとして欲しいなぁと。それとももしかして食事の可不可*6は会場に依存する?

・対策しような。特にSpeaking。

 多分形式を知りテンプレートを勉強するだけで10点は伸びます。そしてそれらテンプレートはTOEFLにとどまらず普段意見発表をする場でも多分使えるので、やっとけばよかったなぁと。

 あと、普段から意見をしっかり発表する練習はするべきだと感じた。言語問わず。テーマは恐らくネットに腐るほど転がっているので、思考時間15秒、発表時間45秒で自分の意見を述べる練習を日本語でもいいから普段からしておけば、どんなテーマが出されても柔軟に対応できるようになると思う。

・時間長かったなぁ

 いうて集中していればすぐ過ぎるけどね。お腹の減りとの戦い。

 

深夜テンション織り交ぜた文章になっちゃった。まあ記憶に残っているうちに書き残しておきたかったので目的は達成。

 

以上。

 

【追記】

R29、L26、S16、W21の計92点でした。

Speaking、やっぱり弱いなぁ…

*1:ところで鍵括弧でいいんですかね?ダブルクオーテーションの方が良いかもしれない

*2:これは夏休み前の僕の立場で書かれた文章です。

*3:575。

*4:ところがこれは罠で、早い時間に到着することでここの時間を短縮することが出来ます。

*5:この点について触れている記事を見かけなかったので、正直ここの部分を書くためだけにこの記事を作っているまである。

*6:海辺のカフカみたい。