積ん読/積んゲー消化進捗
タイトル通り。
ツイッターでも良いんですが、リプツリー探すのが面倒なのと、一つにまとめたいという思いがあったので、ここに書くことにします。
多分。
n日坊主にならなければここにたくさん書き込まれていきます。
ネタバレはほぼ入れていないので、安心して読めると思います。
1/30
星新一「気まぐれ指数」
ぐるんぐるん、ぐわんぐわん、ふふっ。
人間味がある。
それぞれの物語は数十頁なので、お風呂の中で読むのに丁度よかった。それぞれの物語、といっても、それらに繋がりはあり、実質的には全体通して一つの物語なわけですが。
星新一、という名前でショートショートを思い浮かべるだろうけれども、これは違うらしい。「私の唯一の新聞連載であり、また珍しく風俗小説なのである」とは彼の言。実際、登場人物には各々名前が付けられている。「彼」、「紳士」、「エヌ氏」ではない、れっきとした名前である。
僕自身てっきりショートショートだと思って読み始めたので、最初は戸惑ったが、読みやすく分かり易い内容だった。凄く面白かったか、と言われると、正直なところ言葉に詰まるものの、「ぐるんぐるん、ぐわんぐわん」物語が進み、「ふふっ」となる、面白い物語。
1/31
中村文則「去年の冬、きみと別れ」
あわわ。
再読する。
2/2
星新一「夜のかくれんぼ」
最初「夜のピクニック」と間違えちゃった。未読。
特に感想書く必要もありませんよね、古本屋で100円で買えるので、ぜひ。
ところでどうしてタイトルが「夜のかくれんぼ」なんだろう、そんな物語は収録されていなかったのに…
再読すればわかるかな?でも当分はしないと思う。
1001編もあるんだもの、新しい方に引き寄せられてしまうのは仕方ないね。
僕が小学生のときには図書館にあったこの本で一度全編制覇してて、でもやはり、記憶には残っていない。今回読んだ中でも、数個しか覚えていなかった。
いつか余裕が出来た時、買えたらいいですね。
2/7
星新一「安全のカード」
まずは、あとがきより。
<quote>読者の多くは、私の作品を読み「あっ」か「ふふん」だろう。</quote>
ふふん。
お墨付きをもらえましたね。
1/30の「気まぐれ指数」の感想である、「ふふっ。」はあながち間違いではなかったようです。
星新一さんの本はどうにも面白い。この一編で終わりにしよう、と思っても、読み終わったときにはつい次に目を移してしまう。ショートショートと言う名の如く、その短さこそが、なにやら悪魔じみた魅力を僕の前に現してくれるのです。かな?
2/9
中村文則「去年の冬、きみと別れ」再読
彼を初めて知ったのは、「土の中の子供」。月並みな言葉でしか表現できないことを悔しく思うが、圧倒された。一目惚れと言っても良い。淡々と、着実に、力強く物語は進む。心臓を掴まれ、息が詰まり、物語に吸い込まれる「錯覚」を、はっきり味わった。
先日、彼の本を二冊購入した。そのひとつが、この作品である。彼を知る前から作品名だけは知っていて、てっきりラブコメか何かだと思っていたのだが、どうやら違ったらしい。彼にとっては十三作目、相変わらずの文体。といっても今回は会話や独白が多かったが…「錯覚」を味わえたという点では相変わらず。少々物語が唐突な気もしたが、僕の読解力不足であろうか、それともミステリーとはかくあるものなのだろうか。
僕はまだ完全には伏線を回収しきれていない。もう一度、いや三度は読もうか。「土の中の子供」は何度も読み返してしまった。それでもなお、彼の本の魅力は薄れることはない。
この本を読む前に裏表紙を見ることは勧めない。前知識なしで、この物語、彼の物語に浸ってほしい。
2/19
金田鬼一「グリム童話集」
久々の更新。最近は短編を、少し読んではやめ、少し読んではやめ、を繰り返していたので、なかなかここに書ける程度にきりが良いところまで読めなかったんですよね。
さて、グリム兄弟は有名ですね。言語学者にして、グリム童話を紡いだ二人。灰かぶり、ブレーメンの音楽隊、など、有名な作品を数多く残しました。
ここ最近意識していることに、いわゆる「有名作品」を読もう、ということがあります。三島由紀夫、芥川龍之介、夏目漱石、彼らの作品を私はこれまであまり読んだことがありませんでした。そして、昔話、童話も然り。以前古本屋で手に取ったグリム童話集を、思い立ったが吉日、読んでみようと思ったわけです。
序文より
— るあしー (@Rua_Rua_mec) 2019年2月17日
「グリム童話は児童の世界の聖典である」
「グリム童話は『久遠の若さ』に生きる人間の心の糧である」
ふーん
ほんまか?
これが、初日に読んだときのツイート。
この思いは、今も変わっていません。
残虐な描写が大変多く、とても一般向けとは、「児童の世界の聖典」とは、思えません。僕は結構こういうの好きですが。
形式といいますか、大まかな流れは、全体を通して似通っています。よく言えば分かり易い、悪く言えば単純な、短編集。また魔法使いか、と誰もが思うでしょう。
ただ、「教養」を身につけられたのは良かったです。恥ずかしながら、有名な作品もあまりストーリーを覚えていなかったので。
実はまだ全部読んでいないのですが、また気が向いたら再開しようかなと思います。
2/23
Pony Island
Steamで遊べるゲーム。
これを読んだ人にはぜひ早急にこれを購入していただきたい。
や、良いので。
ところでネタバレが致命的だという情報それ自体が一種のネタバレのような気がしてならない。
2/28
中村文則「銃」
うーん。
彼の処女作、銃を拾った青年の話。
彼らしくはあるんだけれども、僕の中の彼らしくは、僕の惚れた彼の文章らしくは無かった気がする。尤も、何が違うのかは、僕自身はっきりとは分からない。
期待が高すぎたのかもしれないが…
少しだけ言語化に挑戦してみようか。
彼の文章は、他と比べ淡々と進んでいく印象があり、だからこそ細かな機微を鋭く射貫くことが出来るし、正確である種客観的な描写ができる。しかしその淡々とした文章は、同時に退屈なものになってしまう危険性を孕んでいるだろう。今回の作品は、特に前半、その穴に嵌ってしまっていたような気がする。
それでも良い作品であることに変わりはないが。もう少し彼の作品に触れてみないと何とも言えなさそう。
3/4
伊坂幸太郎「グラスホッパー」再読
森博嗣「詩的私的ジャック 」再読
3/5
森博嗣「封印再度」再読
3/7
森博嗣「幻惑の死と使途」
3/8
森博嗣「夏のレプリカ」
3/9
中村文則「土の中の子供」再読
中村文則「蜘蛛の声」再読
3/11
マーク・ピーターセン「心にとどく英語」